チームジャージを品評したいじゃない2019

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今年もプロチームのチームジャージが出揃い・・・ ました!今年は変更がないチームが多いせいかチームキットの発表が少なかったような気がします。ツアーダウンアンダーまで待っちゃいましたよ。 景気の悪い話も多いけど、今年の語っときたいチームジャージはこれだ!

【空と海の先は黒で賞】

昨年ツールのオルカジャージといい注目されていることを常に意識しているチームスカイ。ジャージを変えないわけはありません。早々と昨年のうちにニューキットを発表しました。
黒のイメージを保たせつつも、昨年から加わったオーシャン・レスキューのイメージで深海のような濃い青のグラデーションでニュアンスを入れています。一昨年までのモビスターの紺を避けてか、それよりも彩度を上げています。
チームの成績を表した細かい横ラインのデザインを外し、全体にシックに抑えようというのが伝わってきます。
私ならもっと黒に近くて少し緑よりの青にするか素材の光加減とかで青を感じさせるくらいであくまでニュアンスな感じにしたいですね(できるかわかんないけど)。
ブラックで、最恐で、かっこいい。やっぱりそれが私にとってのスカイです。

【選手が喜ぶ顔がいちばんで賞】

先にオーストラリアとニュージーランドのナショナル選手権用になぜか黒いジャージを発表したりと、ひっぱりにひっぱったEF。ウランが真っ黒のジャージに真っ赤なバラの花束を肩に担いで走ってたのは素敵でした。
ストーリーを大事にするRapha。ガーミンとキャノンデールの思い出はぶった切ってニューフューチャーをデザインしてきました。ピンクアーガイルはタオルマフラーなどグッズとして残りそうです。ガーミンとキャノンデールだったことは大事なEFのバックグランドだと思うので残して欲しいと思います。
なんにせよ、Raphaのデザインは選手のモチベーションをあげ、彼らを魅力的に見せてくれるでしょう。(※ アーガイルはジャージの内側の襟、靴下等にちゃんと残されていました。気がつかず申し訳ない・・・。)

【芸が細かいで賞】

こちらも昨年のうちに発表。プロモーションに力を入れているチームです。
毎年徐々に赤の割合が減ってますよーというのは昨年書いてたのですが、今年は・・・水色3割増し!
よーくみると、カチューシャのサイトにも出てくる細かい謎の模様が透かしのように入っている芸の細かさ。
この「K」などに使われている濃い赤はオフィシャルページのフッターに使われている色だと思いますが、少し青よりで明度と彩度を下げ、水色に馴染んでいます。
色の選び方も細かいディテールもグラフィックデザイナーっぽいお仕事ですが、ツアーダウンアンダーで実際走っているのを遠景にみると馴染み過ぎかなぁ。薄い水色もなんだか弱々しく見える・・・というのも勝ってないからなんだろうなぁ。

【ハニカムで賞】

黄色をジャージに使うにはツールの手前、肩を白や黒のラグランにしないといけないのでなかなかガラッと印象的には変えづらいのが難しいところ。
今年は宝くじ会社「ロット」がスポンサーから抜け、アノ玉のモチーフが消えました。そのためフラットなデザインに統一することができ、全体的に整って来ています。
特徴的なのが下部に入った六角形のモチーフ。新しいスポンサーのオランダのソフトウェア会社「ヴィズマ」とも関係ないようで、今年のロゴデザインから取り入れられているようです。オフィシャルサイトの黄色はジャージの黄色より飴色で全体にミツバチの印象を受けます。
選手が注目されるので、なにかしらデザインも力を入れていこうという気概が感じられます。
ただ肩の紫がいかんせん…

【BMCよりBMCで賞】

BMCはCCCとなってオレンジになり、BMCを駆るのは今年はディメンションデータです。
肩には前方から見えるようにBMC、首には前方から見えるようにassosのロゴ。昨年からスポンサーが変わっただけなのに、フォントが強いせいか自転車に乗っている姿を前からみるとこれがすごく目立つ・・・。BMC!BMC!
今年はカブどんの勝ち姿がたくさん見れたらいいなーと思ってたら思わず描いちゃいました。

以上!
今年の流れは引き続き「グラデーション」。グラデーションはワンピースはもちろんツーピースの場合でもシームレスに見えるし、大したデザインじゃなくても、なんかやったように見えるのでさらに増えましたね。
あと取り上げたかったのはウィメンズチームができたトレック。今年は取り上げなかったけどメンズもウィメンズも整ってますね。おそらく来年はもっといいデザインがくるのではないでしょうか。

written by C.K