チョウフ・デ・フランドル2017

4/2 14°C5°C

ツール・デ・フランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)がある昼に思い立って調布のミュール(壁)を探しに出かけた。
坂が苦手だけどクラシックの猛者ばりに挑戦してみたくなるよね!

さぁ、めちゃくちゃローカルな「チョウフ・デ・フランドル2017」開幕だ。
聖蹟桜ケ丘や稲城は多摩なので、調布ならと深大寺付近で短いながらもいい坂を探してみた。

①大沢4丁目ミュール(平均斜度6.6%、距離75m)

こいつは最初から飛ばし気味。
八の字組の石畳に急斜度なカーブが小悪魔的。
だが距離は短いので難易度は控えめ。
む、カーブで斜度がアップしたところでペダルが止まって慌てて足をつく。
まったくの完敗。

②たあじゅミュール(平均斜度5.3%、距離126m)

トップにパン屋さん「たあじゅ」がある坂。
坂の下の十字路は自転車と自動車の事故が多いので十分に気をつける。
斜度はそこまで急ではなく一定なので坂が苦手でも登りやすい。
(パン屋さんは日曜は定休だった、残念。)
これはアウターのまま、リズムよく登れた。

③新ミュール(平均斜度8%、距離100m)

そして深大寺の門前町から神代植物園に登る細道へ。
弧を描く石畳が情緒がある。門前町でたらふく食ったらみんな腹ごなしにこの趣のある坂道を登る。
自転車がそこのけそこのけと登るわけもいかず、ふうふう自転車を押しながら坂を味わう。
距離もそれなりに長く斜度もなかなか。自転車で登ってたらかなり苦戦していただろう。

④仁王ミュール(平均斜度5.3%、距離142m)

最後は深大寺の南。ここはよく深大寺までそばを食べに行く時に通るお馴染みの急坂。歩いても一苦労させられる。
久しぶりに行くと工事が入って鬱蒼とした大木がばっさり切られていた。
水木しげるの世界が一つ消えてしまったようでちょっとショックでもある。
カーブで斜度が上がる。ペダルが止まりそうになる瞬間にギアをインナーに。
どうにか一息に登りきった。

リズムに乗りながら、少しずつ登りが面白くなってくる。少しだけなんだからね!

さて、その夜のツール・デ・フランドルは息を呑む瞬間の連続で、
ジルベールのあの55kmの逃げ切りには固唾を飲んで、
ゴールの前に降り立って自転車を持ち上げる姿が無性にかっこよく、
やっぱりすごい大会だなぁと胸を熱くしてしまうのだった。

written by C.K