多摩川のほとりに勇壮とそびえる「かんぽの宿 青梅」

02/21 13°C4°C

年度末だし休みを取って「関東近辺で輪行なしの自走でちょっと温泉でも」となると途端に脚力を問われる選択肢ばかりになる。昨年を振り返ると60km越えは数えるほどしかなく、登坂ルートなんてないに等しい我々。グーグルマップで近場の温泉地をつぶさに探すが、なかなかに絶望的である。

「青梅にあるかんぽの宿は温泉地でもないのに天然温泉があるって?いつもの多摩川北上に少し頑張れば着くし、いーじゃんいーじゃん!」というわけで片道34kmほどで行けちゃう青梅のかんぽの宿に決定。青梅のかんぽの宿は多摩川が青梅で大きく蛇行した部分にある川を望む宿だ。

是政橋で出発の前の記念撮影。ピカピカの晴天に雪を被った真っ白な富士山が橋の向こうに見えた。

立川を超えるとさらに迫力を増した富士山が。

多摩川大橋近くの公園でしばし休憩をしていると、通りかかったおっちゃんに「すぐそこに白鳥がきてるから見に行くといいよ」と教えてもらった。確かに立派な白鳥がこの多摩川の川面でのんびりとしていた!おっちゃんいわく、10年ほど前にも1羽来たことがあったらしい。優雅に羽をばたつかせたり、川に潜ったりする姿はずっと見てても飽きなかった。

とか言ってたら日が暮れる!福生を越えて、小作で豚骨ラーメンを食べるつもりがまったく営業時間を見ておらず空振り。小作は夜栄えてるような街で、それはそれで味があっていいんだけど昼食べるところを見つけるのが一苦労だった。これまたグーグルマップをにらんでるとすでに14時。近くに開いてた「Cafe Pecora (カフェ ペコラ)」さんに感謝!風も冷たくなってきてしばしエネルギー補給と暖を取る。頼んだパンプレートは朝ごはんみたいな内容だったけど手作りのパンが美味しかった。

お店を出ると青梅のかんぽの宿は5km先!小作から右岸に渡り青梅街道を走る。すでに日が傾き風が冷たい!ダンプがめっちゃ通る!道せまい!登りで親切な学校帰りの少年たちに応援されつつがむしゃらに走る。街道を右折すると滑り込むように宿にフィニッシュ!まだまだ寒い青梅でありました。
多摩川のほとりに勇壮とそびえる宿はさながら「ドイツはライン川にたたずむ古城のよう」というグーグルマップにあったレビューにニヤリとしてしまう姿だ(上の写真は翌日万年橋から撮ったもの)。

入り口の横の地下駐車場へのスロープを降りて行くと自転車ラックがあった。そうこのかんぽの宿、自転車ラックがあるのだ。自転車に錠をして受付へ上がる。チェックインして親切な説明を受けて部屋へ。

じゃーん。一番安い部屋でさして期待してなかったのだが、良い!子綺麗だし広い。

そして、窓からの眺め!川が大きく蛇行して戻ってくる狭まった場所に宿があるので部屋からはこちらに蛇行した川が見えるのだ。言葉にすると何言ってるのかって感じだが不思議で美しい眺めだ。

テーブルの上の突き出しのお菓子をいただいてさっそく風呂へ。感染予防対策で一つ飛ばしに鍵のついているロッカーや、浴場の入り口には大きな「黙浴」という張り紙がしてあった。平日なので人は少なかったものの安心できる。お風呂は露天風呂はなく内風呂のみだったが、広々としていていい湯だった。

夜は澤乃井の飲み比べでささやかに打ち上げ。説明を読みながら楽しむ。左から「吟醸 新しぼり 生酒」「純米吟醸 春ノ雪 生酒」「純米吟醸 蒼天」。どれも違う飲み心地で好みはわかれるが、どれも後口良く飲みやすい。自分は蒼天が好みかな。

翌日はチェックアウトして10kmほど走って梅郷にある梅の公園まで。まだ寒いので早咲きのものしか見れなかったが咲きだすと早いだろうな。広大な丘が梅でいっぱいになるのは見ものだろう。3/21まで梅まつりが開催されるそう。

2泊して次の日は奥多摩湖で一日遊んで戻ってくるという計画も面白そうだ。

  1. 旅の始まりの記念撮影
  2. 雲をまとって猛々しい富士山
  3. 多摩川で過ごす白鳥たち
  4. Cafe Pecora (カフェ ペコラ)
  5. ライン川というよりドナウ川のほうがロマンチックだな
  6. 駐輪場の一角に置いてある自転車ラック
  7. 手作りの青梅情報が置いてあったり心尽くしのおもてなしを感じる
  8. カーテンを開くとこの絶景プライスレス
  9. この飲み比べはおすすめ
  10. まだ梅の「う」の字もないように見える丘
  11. ちょろちょろ咲き始める梅の花

written by C.K