ツールド三陸2016ー前日
9/24 25°C18°C
ツールド三陸に参加を決めた。距離は50kmの健脚コース。
坂は蓮光寺までの坂程度ということでアルプスあづみのセンチュリーライドの坂もこなせたことだし大丈夫だろうと楽天していた。
これで貧脚を脱却だ!
当日は東京駅から一ノ関駅まで新幹線、一ノ関駅から気仙沼には二両編成の大船渡線に乗り換える。
他にも出場者の輪行袋がたくさんあった。
気仙沼に着くと他の出場者はそのまま開催地の陸前高田に向かうようだ。
我々は陸前高田の宿が取れなかったので、気仙沼の宿に荷物を置いてから陸前高田まで前日受付に行くことにしていた。ところが…
宿に着くのが遅くなり、前日受付に間に合わないことがわかった。(気仙沼から陸前高田までは現在電車がなく、電車があった線路を埋めてBRTというバスが走っているが1時間に一本で到着に30分かかる。)
しかたがないが当日に受付することにして、自転車を組み立て気仙沼観光に出かけることにした。
宿から気仙沼港のフェリー乗り場から湾沿いを走ってひとまず「海の市」に着いた。
モダンな建物の中には新鮮な魚介を使った寿司屋や、洋食「リアスレストラン」などが入っている。どれもうまそうだ。お土産も買えるし観光客や地域の人たちの憩いの場だ。
その2階にあるのが「シャークミュージアム」。
実は気仙沼はサメを加工した食品やフカヒレで有名なサメの街なのだ。
中に入ると3.11の震災の展示上映があり、震災から復興への記録、漁業の壊滅的被害から回復への記録、気仙沼にとってのサメ、サメの生体…とだんだんサメにシフトしていく。
海の市を出るとすっかり夕焼けがきれいな時間に。自転車でどこまで海に近づけるか走ってみたが目の前に海が広がることはなかった。
引き返して調べておいた居酒屋「ぴんぽん」へ。
ここは新鮮でないと食べられないサメの心臓「モウカの星」や「カツオのお刺身」が食べられる。
次々と地元の常連さんや観光客がやってくる人気店。17:30に入った時はもはや満席で入り口の席に通された。
テーブルの上の切り紙に注文を書いて渡すのだが、オススメは中のホワイトボードにあるそうなので、
忙しく行き来しているおばちゃんに「中に入っていい?」と聞くと「どこでも自由に行っていいよ!」と東北弁で言われてほっこりする。
「入り口でごめんねー」と次々とモウカ刺、メカ刺、さんま刺、カツオ刺が運ばれてきた。
モウカ刺はレバ刺好きの私にズキュンときた。レバ刺よりもコリコリしていてそれがまた好みだ。
メカ刺はメカジキ。サクサクした食感で淡白だけど味はしっかり。
さんま刺は細く切られた身をいくつかすくって口にほりこむとなめらかに溶けていく…。
そしてカツオ刺。
こんなに新鮮な生のカツオがうまいとは!とろける、密な味が口いっぱいに広がる!
もう止まらなくてたっぷり頼んだ気仙沼の海の幸を食べ尽くした。
カウンターに通され、お腹が落ち着くと他の料理も頼みながら(他の料理もハズレがない)厨房の中を眺めながらお店の喧騒に身を委ねていた。
豊かな土地なんだな、ここは…。
まだまだ客足の途絶えないお店を後にして宿に帰った。
written by C.K