チームジャージを品評したいじゃない2018

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毎回ジャージ柄画像をチクチク作ってるのが地味に時間がかかるこのコーナーも、ご好評いただき三年目になりました。今年も各チームの背景に少し迫りながら行きますよ。今年のノミネートはこれだ!

【cyclingnews でトップで賞】

イギリスのサイクリングニュースサイトで「WorldTour jersey of 2018」をとったボーラ・ハンスグローエ。昨年の地味な印象のジャージが不評だったのか今年は大胆に緑から白の階段調のグラデーションを入れてきた。
メインスポンサーはボーラなので全体的に黒がメインになっていたところ、今年はハンスグローエの緑を有効に使い、白の組み合わせ透明感のある爽やかなイメージに。
V状のデザインなのはどっからきたのかvictoryのvなのかはわからないが、シックにまとめすぎなかったところがジャージデザインとして良い。

世界の自転車少年が憧れるヒーロー世界選手権3連覇のサガン率いるチームとして、やはり「かっこいく」あって欲しい。

【デザインも結果がものをいう世界で賞】

あれ?どっかで見たような…。
だれでも思うような水色から紺色へのグラデーション、そしてあの水色と白。

モビスターはアメーバのような"M"だったロゴを、ここ数年Webトレンドでもあるフラットデザインに変更。不動の紺色をポップな水色に変え、メインカラーを水色と黄緑、ベースカラーを白に定義し直した。さらにメインカラー以外の用途に当てるためにメインカラーから派生したポップなサブカラーも複数用意している。
「より活気のある、マルチメディアに柔軟に対応できるブランド」
モビスターのデザイン革命だ。
(詳しくはブランドアイデンティティについてのニュースをまとめた「Brand New」をどうぞ。)

でもその結果、他のチームと似てるよねーとなるとジャージとしてはどうなの!?
ともあれ、師匠とキンタナとランダの新生モビスターには何かと注目が集まりそうだ。

【プロの仕事で賞】

2016年は真っ赤に大きな白い前後のKのロゴでロシアチームを強く印象づけた。2017年は真っ赤の印象をサブカラーだった茶色っぽい赤で抑え、赤の同系色でロシアチームであることと新スポンサーアルペシンのブランドを印象づけた。(上図は一昨年からの上半身の色の比率を表しています。) 今年は?

昨年まで裾だけだった水色が大きく上部に抜けを作った。
ツールの時はここが白だったのだが、この水色で抜くことで明度だけでなく彩度が加わってさらに華やぐ。
そして今年はキッテルを掲げ、すっかり爽やかなドイツのチームに生まれ変わったようだ。
私のひいきのロシア選手もいるので大事にしてくださいよ!

【POC主張しすぎで賞】

色といい、前後の切り替え部分がまっすぐでなく独特の曲線を描いてるのもまたPOCっぽい。
POCなデザインにキャノンデールの窮地を救った EF Education Firstのロゴの波紋のような模様が合わさるとさらにSFっぽさが増す気がする。
「革新的なテクノロジーとそれを表現するデザイン」
昨年からアイウェアとヘルメットに加え、すべてのアパレルとアクセサリーを提供しているPOCの理念がたっぷり詰まっている。(詳しくはSlipstream Sportsのページで)
緑のアーガイルもギリギリ裾にとどまって「アーガイルは終わらない!」と主張し続けている。
POCは好きなんだけども少し愛すべきアーガイルを引き立ててくれてもいいのになぁ。

しかしランプレなき今、プロトンにピンクが戻ったのは嬉しかったり。

以上!
ふぅ、今年はマイナーチェンジが多くて選ぶのに困りました。自分的には好みなマイナーチェンジは サンウェブの背中の「S」とか、ロットソウダルの背中の丸いグラフィックとか。なごみます。 そして、スカイが今年は白になったのとAG2Rが横ラインになったのは2018年ジャージ重大トピックでした。

さぁ、おいでませTDU!

※ 画像は参考までのものです。

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written by C.K